テレビの音量が大きい。家族との会話中、聞き返す場面が増えてきた。そんな高齢者の方のためにおすすめの集音器と、補聴器との違いを解説します。

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集音器 | 補聴器 | |
対象 | 聴覚に問題ないが、音を増幅したい人 | 聴覚障害や難聴を抱える人 |
特徴 | 音を増幅するが音質調整は限定的 ノイズキャンセリング機能は機種による | 聴力に応じたカスタマイズが可能 ノイズキャンセリング機能あり |
用途 | 会議、テレビ視聴、レストランでの会話、遠くの音の聴取 | 日常生活全般での聴覚サポート 騒音下での会話、電話やテレビ視聴 |
分類 | 医療機器ではなく、一般的な電気製品 | 医療機器。認定医師の指導のもと使用を推奨 |
価格 | 数千円〜数万円 | 数万円〜数十万円 |
メリット | 手軽に使用可能 安価、軽度な聴力サポートに適しており、購入も簡単 | 聴力に合わせて細かい調整ができ、音質がクリア |
デメリット | 安価な商品はノイズも一緒に増幅されることがあり、音質調整が限定的。 | 高価で定期的なメンテナンスが必要 調整には専門的なフィッティングやサポートが必要となるため、使い始めるのにハードルが高い |
目次
1. 対象

補聴器は医療的なサポートが必要な難聴者や聴覚障害者が対象です。補聴器は、専門家の指導のもと音を分析して使う人の聴力に合わせ音を調節する機器です。マイクで集めた周囲の音を、音の高さごとに分解し、使う人が聞こえていない音域の音を適切に大きくします。
集音器は軽度の聴力低下や、特定の環境で音を大きく聞きたい人が使用します。まわりの音を集めて、聞き取りづらい人の耳に音を届けることが目的です。日常生活における音の聞こえにくさを緩和してくれます。
2. 特徴

補聴器は使う方の聴力に応じて専門家が音を調整してくれるため、クリアな聞き取りが可能です。
また、補聴器はサポートが必要な音域に合わせて音を大きくします。マイクで集めた周囲の音を、音の高さごとに分解し、症状に応じたこまやかな設定ができます。専門家と調整するため、聞こえている高さの音まで大きくせずに音を届けることが可能です。
以前の集音器は全体的な音を一律で増幅する機能が主なものでした。しかし技術の進歩により現在では特定の方向からの音だけを強調する指向性マイクやノイズキャンセリング機能を搭載している機種などが開発されており、聞き取りやすさもかなり改善されています。
3. 用途
補聴器は日常生活全般で使用され、長時間のサポートを提供します。
一方、集音器は大勢での会話、テレビ視聴、自然な音の聞き取りなど、短時間・特定状況での音の聞き取り補助に適しています。
4. 分類
集音器は一般的な家電製品であり、規制は比較的緩やかです。
対して、補聴器は医療機器として認定され、専門家の監督のもとで利用されます。
5. 価格
補聴器は医療機器であるため、数万円から数十万円という高額になる場合が多いです。集音器は数千円から手に入り、補聴器に比べてはるかに安価です。
- 補聴器の価格帯
補聴器は医療機器であり、カスタマイズや高機能な機能が求められるため、価格帯は数万円〜数十万円と広範囲です。高度な技術を搭載したモデルほど価格が上がり、長期的な聴覚サポートを提供します。
- 集音器の価格帯
集音器は比較的安価な製品が多く、価格は数千円〜数万円の範囲に収まります。より手軽に購入でき、音質調整などは限定的ですが、軽度の聴力サポートや特定の環境での音の強調に役立ちます。
6. メリット

・補聴器は音質や聞き取りやすさで優れています。
補聴器は特に聴力に大きな問題がある人にとって有効です。また、一定の条件を満たした場合、自治体の補聴器購入補助金制度がある地域もあります。
お近くの専門店や通販でも購入は可能ですが、特定音域の聞き取り補助など、補聴器の機能的メリットを最大限発揮するためにも購入前に専門医の診察が推奨されています。
そのため専門の知識を持った人にカウンセリングや微調整をしてもらえる点も使い始める際の安心感があるでしょう。
・集音器のメリットは手軽さと低コストです。
多くの最新モデルはBluetoothを搭載しており、スマートフォンやテレビ、音楽プレーヤーなどとワイヤレスで接続可能です。
サイズが小さくなり、装着時に目立ちにくいデザインが採用されています。また、軽量化されているため、長時間の使用でも快適です。
価格も安価なものは5,000円から高級機でも50,000円程度とお手頃な価格です。
7. デメリット
- 補聴器・集音器共に装着時にハウリングしてしまったり、使い慣れるまでは聴こえに違和感を感じる事があります。大体数週間程度で慣れる事が多いですが、慣れるまでは違和感を感じる事があるでしょう。
- 補聴器は高価で、専門的なフィッティングやメンテナンスが必要となるため、使い始めるのにハードルが高いと感じることがあります。
また、補聴器相談医のいる耳鼻科など、専門医の事前診察が推奨されている点も通院が難しい方にはデメリットとなってしまいます。
- 集音器は音質の調整が限られており、ノイズも一緒に増幅されることがあります。また専門家のカウンセリングがない点はデメリットと言えるでしょう。

聞こえの問題は本人だけでなく、周りの人にも大きな影響を与えてしまいますね。
良いところ、悪いところを比較し、ぜひ快適な聞こえを手に入れてくださいね♪